
昼下がりのギルド・プレイルーム。
スドーと和潤が地図を広げて作戦会議をし、せり男が静かに資料整理をしている。ソファの端では、ブラストが気持ち良さそうにうたた寝をしていた。
「さて、明日の遠征ルートは……」とスドー。
「この道を通れば、敵の動きを封じられるでござる」と和潤が指先で地図を示す。
「ではその案で進めましょう」と、せり男が頷いた、その時――
ガンッ! と勢いよく扉が開いた。
「うぇーいwww 漆黒のみんな元気ィ〜?」
突然の乱入者、オリバー。部外者でありながら、妙に馴れ馴れしく笑顔を振りまく。
「……まじか、なんでお前がここにいんだよ」ブラストが半目で呟く。
「遊びに来ただけ〜。ぶらぶらも起きろって」
「てめぇ、部外者のくせに堂々と入ってくんな」覇王の声が低く響く。
「いーじゃん、はおたんの顔見たくてさ〜」
「……誰がはおたんだコラ」

次の瞬間、覇王の蹴りが炸裂。
「ぶらぶらぁっ!w うぎゃああ!」
机の下を滑り抜け、オリバーは窓際まできれいに吹っ飛んだ。
「おー、見事な飛距離だな」ギャラクシーが口笛を吹く。
「蹴りの角度も美しいでござる」和潤が感心したように言う。
「お前ら褒めてどうすんだよ」ブラストが苦笑する横で、研究室から出てきたばかりのXM-X1が淡々と分析した。
「物理的な排除としては正しいですね」
「……平常運転ですね」せり男が小さく呟いた。
数分後、窓際からオリバーが何事もなかったかのように戻ってくる。
「ただいま〜! お土産持ってきたよ!」
「だからお前は帰ってきたわけじゃねーだろ」ブラストが呆れる。
「はおたんの机から拝借したクッキー!」
「……」覇王が無言で立ち上がった。
「あ、やべ」
ガンッ! 二発目の蹴り。
「ぶらぶらぁっ!w また滑るぅぅ!」
今度はブラストの足元へ突っ込む形で停止。
「おい! 茶こぼすだろ!」
「完全に自業自得だな」スドーが肩をすくめた。
三度目の乱入は、さらに短時間でやってきた。
「次は食堂からプリン持ってくる!」
「もう座ってろって」ブラストが制止するが、オリバーは耳を貸さない。
「ぶらぶらも食べよーぜ!」
「まだ何か盗みに行く気か?」覇王が鋭い視線を送る。
「盗みじゃなくて…共有だよ、共有!」
ズドンッ! 三発目の蹴りが炸裂。
「はおたぁぁぁんっ!w あばばばば!」
椅子ごと滑って窓際まで一直線。
「ほら、三発目きたな」ギャラクシーが笑う。
「予想より早いですね」XM-X1が感想を述べる。
「……次回からオリバー用の安全マットを設置すべきかもしれません」せり男が提案するが、ブラストは肩を揺らして笑った。
「いや放っとけって。あいつ楽しんでるだろ」
窓際で転がりながら笑い続けるオリバー。
漆黒の翼の午後は、今日も平和(?)だった。