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人生の迷いと決断についてのお題という面白いコンテストが出ていたので挑戦してみます!なんと賞金20万円!
選択の余地などありませんよね、書きますよー(`・ω・´)
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もくじ
後悔しない主義
私はそれまで人生を分岐する選択肢というものにおびえていました。
それは大きな決断になるものほど選択の恐怖から逃れられないというプレッシャーにおびえ、制限時間ぎりぎりまで無意味な思考を繰り返し、決断を下した後は安堵と絶え間ない不安に包まれるばかりでした。
もうそんなのは嫌だ!
ある日を境に、私は考えを改め、自分だけの人生という小説のような物語をどのように生き進めば最適なのか一つの決断を下したのです。
それは高校三年になってからの事でした。
皆、自分の進みたい、進むべき進路が定まり、自分の決めた人生の大きな分岐へと進んでゆく中、私はただ釈然としない様子で放課後も図書館で考え事に明け暮れていました。
その日、図書館に普段は来ないような友人が駆け込んできて言いました。
「Rちゃん、私はこの先どうすればいいんだろう、推薦ダメだったし、このままだともうどうなるか分からないよ!」
普段はそんな現実的な考えをものともせず、昼間もスマホばっかりいじっている、そんな友人が藁にも縋るような顔をして私に考えを求めてきたのでした。
しかし私は無性に腹が立ったため、その友人を突き放し、自分が今まで避けてきた現実についていま一度考え直すべきだと説教をしてやろうと思ったのですが、ふと、それは自分には当てはまるのではないかと考え、いったん慰めてあげることにしました。
私の励ましを聞いて少しだけ安堵の表情を浮かべる友人を目にして、そうだ、私も決断におびえていたから苦しんでいるのだ、そう考えたらなんとなく光が見えてきました。
「どうしても後悔したくないのなら、挑戦する事の方が理想の選択なんじゃないの?」
自分に対しても、友人に対しても同じことが言える。そんな提案を言ってみた。
友人はやっぱり希望する進路には進みたいそうで、現状厳しいと分かっていても悔いが残らないように挑戦することに決めました。
そういえば現代文で夏目漱石の「こころ」で
『精神的に向上心がないものはばかだ』
このような一文があったのを思い出しました。
深い一文だと授業では思っていたのですが、これを私に向けて書いたのだと思うとやはりいくつか当てはまると思うようになりました。それは主に私の悩みである選択肢についての事です。
そして、その日から私はひとつの主義を持ちました。
選択肢で迷ったら、Yesを選ぶ。
迷ったらやる。
と。
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実践した結果
私の主義を実践する機会はすぐにやってきました。
次の日、ホームルームで先生が避難訓練をやるといい、毎年恒例になっている、三年生の非常脱出の訓練をうちのクラスから2名出す。というのだ。
『やりたい人は挙手して下さい。』
三十路に入ったばかりの背が高く、メガネの似合うさわやかな担任教師が呼びかけたが、意外と誰も挙手をしなかったのです。
こんな、めったにやれる機会のない一大イベントだというのに、このクラスの生徒は誰もやりたがらないのか!そう思っているうちに私に選択肢が現れました。
全校生徒の前で4階から脱出用の袋で滑り降りる。
・Yes
・No
今の私にはそのような選択肢など何の迷いにもならなかった。
誰も手を上げない中、私は一番に手を挙げた。それが答えでした。
そして数分誰も挙手をしない中、クラスの明るい男子から推薦された一人の子も挙手をしてようやく決まったのです。
避難訓練本番、皆が避難する中、私たちは他のクラスの代表と、非常用脱出の道具が入っている箱の前に集まり、あとから来た先生に使い方を教わりました。
私たちのクラスは確か3番目に降りることが決まり、順番待ちをしていると、
「お前、すごいよな、俺ら怖くてよう手を上げられなかったのに」
とさっきの推薦された明るい子に言われました。
そういわれると脱出するときの恐怖などといった余計な考えは、確かに選択をするとき思い浮かばなかったのです。でも後悔はしていないです。
脱出を終え、友達や普段話さないような子からも英雄のような歓迎をされ、あの時の選択を振り返り、やはり私の主義は良いものだなと実感したのでした。
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誘惑と葛藤
同じ選択肢というものには、「買う、買わない」や「承諾、拒否」など様々なものが存在する訳ですが、それらの中には当然私の持つ主義に反するものが存在します。
しかも、それらの多くは危険な選択肢となっているものが多いのが私の印象です。
特に、「誘惑」という意味を持った迷いは非常に怖いです。
確かにYesなら得したり、幸福を得るものだってありますが、こういった迷いの場合、Yesの方を選択すると、後々後悔する選択が多かったのが私の体験です。
例えば買い物で、普段買うお肉が安くなってたとします。
普段買うお肉だし、いつもより安いのなら迷わず購入したいところですが、そういうときが結構危険です。
その日に限ってコンロが壊れていたり、お肉に付け合せる野菜を忘れていたり、焼き肉のタレを切らしていたり等といった、その場以外の事を見落としがちになってしまうのです。そして購入した後になって気付くのです、「しまった!どうやって料理しよう…」
と。
お肉に限ったことではありません、私が体験した失敗の多くはこのような誘惑の盲点といった見落としが存在してるのです。それらは間違いなくリスクであり、選択肢を目の当たりにした時に表示されるべき注意事項なのです!
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危険な選択肢
お祭りに行ったとき、よくお父さんが「屋台は見るだけ、買うのは最後だ。」
当時の私はそれが不満でよくごねていましたが、今ならよくわかります。
屋台を見て買いたくなったらすぐ買うのではなく、あとから買った方が荷物にならないためという事や、買ってから別の店の方があじのバリエーションが良かったり、安いお店を見つけて後悔なんてことがないようにするためだったのです。
それでもお祭りです。気分が浮かれてつい…なんてことも仕方なく思えますが、それが今すぐ必要なのか、よく考えて選択をするべきなのだと思います。
よくお店の外に置いてあるガチャガチャ、コンビニでレジのそばに置いてある商品、店側、誘惑する側は私たちのスキを突くかのように誘惑してきます。
誘惑や突然の選択に適切な思考を巡らせるように意識しないと結果的に損をしてしまった気分になってしまうのです。
「あ、これおいしいチョコレートだ、買おう」
なんて思ったら最後、選択肢はYesだけになってしまい、後々後悔するのです。
たかが10円だから、と気を緩めるのではなく、
「でもおにぎり買ったし要らないかも。」
等といった迷いを作ってあげることでNoの選択もできるように考えるべきなのです。
目の前の事ばかりに集中すると危険なのはどこでも一緒なのでしょう。
Noといえる自分を育てる。
これも祭りの話ですが、友達と屋台を見て回っていると、ちょっとやんちゃな男たちが何やら白い袋を持ち歩いて歩いていました。
すると、近くにいた同級生に「よう、ガチャガチャやってかない?」と、声を掛けました。その子は不審がり、断ろうとしましたが、おもむろにポケットから何らやカプセルを取り出し、「ホラ、人気の時計だぜ、こいつも入っている。」と言い、カプセルを袋に入れ混ぜました。
「まだ当たりは入ってるぜ」と誘惑。
仕方なく500円を払い、中からカプセルを取り出す。
どうやらハズレだったようです。
後から話を聞いたところ大して欲しくは無かったとあまり満足そうな表情ではありませんでした。ちょっとやんちゃな子が誘ってきたから怖いかもしれませんが、しっかりNoと言えていれば、あるいは買わなかったけど後悔しなかったかもしれませんね。
迷いに対して向き合う必要もありそうです。
この場合、
人気の時計が安く手に入る
というチャンスに対し、
500円出す価値があるのか、本物だったか、確率が分からない、不確定要素だ…
などなど様々なリスクや迷いを考えることでより良い選択ができたのだと思います。
たとえYesを選択して買ったとしても、自分が納得いくまで悩みぬいたのならば、きっと後悔はしないのだろうと思います。
しかしこの場合、私の主義に従って迷わずYesをしてしまったら危険です。
仮に当たりを引いて、レアな時計が手に入ったとしても腑に落ちないでしょう。それどころか、あとから本当にこれは欲しかったものなのか、引く必要はあったのか?などと不安になって気分を悪くしたりするかもしれません。この選択は非常に危険なのです。
どうすれば良いか、最も良いと言えるのはこれは危険な選択肢か、そうでない選択肢かを瞬時に見分けることができればよいでしょう。
しかし誘惑が邪魔をします。自分自身も欲望が邪魔をして判断を鈍らせてしまいかねません。
そこで私は自分の主義に反する、もう一つの主義を思いついたのです。
誘惑にはまずNoと言う。
いったん選択する前にNoというブレーキをかけて考える時間を作ります。
分かりやすい例は、やはりガチャでしょう。特にソーシャルゲーム等のガチャ、くじ引きシステムです。
ボタン一つで簡単に購入できる現代においてガチャは最強の誘惑の一つでしょう。
私も誘惑に負けて、溜めておいたゲーム内通貨を使い切って散財したことがあります。もしあの時やめておいたら…と何度後悔したことでしょうか。
しかしその後悔を少しでも緩和、事前に予防、うまくいけば防ぐことができるのがこの誘惑にはNo主義なのです。
ガチャを引く!を押す前にストップ!
まずは詳細を見て確率表記を確認。よくお目当てのアイテムは0.025%だった!なんてことがあります。絶対出す!なんて意気込んで10000円使ったところで出ずにこの絶望的な表記を見たらどれほど後悔するでしょうか…
100回以内に必ず当選したりそれ以外の方法でも手に入るのかを調べたりして、自分が出す確率に納得してからガチャをすると外れても想定内の確立だから納得して次に進むことができるでしょう。あまりにも天文学的な確率で、これは無理だと諦めたらそれはそれで勝利だと言えますね!
逃げるが勝ち、ガチャや入手経路が緩和したときに勝負すればいいのだと諦めて、何の損をすることなくその選択から逃れられるのです。
Noをすれば損をしない、無難に生きられる。確かにそう言われるとそうに思えますが、それは誘惑に限って言えることだと私は思います。誘惑に対してNoと言える自分を育てておくことで、しなくて幸福な選択ができるようになります。人生を左右する迷いや選択、リスクが少ないチャンスに至ってはNoをすると損するのは人生そのものだと言えるでしょう。
勇気100%の歌詞にも、「やりたいことやったもん勝ち」とあるように、まさにそのとおりですね!
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おまけ
普段はスマートフォンで記事を書くのですが、今回は全部PCでの作業で大変でした…(´・ω・`; )
誤字脱字、常体敬体の入れ違いなどに注意しつつ長いこと書くのは疲れますね!
あっ、後悔しないように受験を頑張った友人は第1志望を合格、幸福を掴み取る事が出来ました。
報告を聞いた時、相当努力したことが伝わって来ました。あのような心境で励ましていたのにも関わらず、この時は不思議と純粋に嬉しく思いました。
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